Research Abstract |
Fourier domain テクノロジーを用いた三次元のSwept source OCT(光干渉断層計, optical coherence tomography)のプロトタイプを作製し,人眼にて種々のデータを取得した。まず,緑内障手術後眼の濾過胞の形態を三次元的に観察し,内部構造が非侵襲的に観察可能であることを報告した(J Glaucoma 2008;17:193-196).さらに多数例の観察により,濾過胞の内部構造を詳細に解析し,眼圧下降作用と相関のある因子としてマイクロシストの数,ブレブ壁の厚さ,内部水隙のサイズを見いだし報告した(Ophthalmo1ogy, in press)。また我々のテクノロジーを発展させた形で,滲出性黄斑変性における網膜下の構造変化をOCTによって画像化した(lnvest Ophthalmol Vis Sci 2009;50:405-413).偏光情報を用いた新しいOCTのプロトタイプを組み立て,緑内障手術後の手術の眼において解剖学的変化を解析した(Optics Express 2009;17:3980-3966).学会発表としては,レーザー虹彩切開術後の解剖学的変化(手術学会,2008),翼状片(手術学会,2008),抗緑内障薬点眼後の唳液動態(角膜カンファ,2008),円錐角膜及び全層角膜移植後(角膜カンファ,2008),角膜感染症(角膜カンファ,2008),前房容積などの前眼部パラメター(ARVO,2008)などを前眼部3次元光干渉断層計を持ち手評価し,多くの報告を行った。
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