2007 Fiscal Year Annual Research Report
TLRシグナル抑制因子を用いた蛋白質療法の開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19390467
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
花澤 重正 Nihon University, 生物資源科学部, 教授 (60060258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 善弘 明海大学, 歯学部, 教授 (50194311)
舛広 善和 日本大学, 大学院・総合科学研究科, 講師 (00336083)
関根 圭輔 明海大学, 歯学部, 助手 (00323569)
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Keywords | 感染症 / 発現制御 / シグナル伝達 / 生理活性 / 炎症学 / 蛋白質療法 |
Research Abstract |
PCRクローニングで得たマウスSOCS-1,3,IRAK-M及びA20cDNAの上流にMTMタグを融合した各蛋白質の発現プラスミドベクター(pET28a)を構築する。PCRクローニングで得たマウスSOCS-3,IRAK-McDNAの上流にMTM(membrane-transducing motif)タグを融合した各蛋白質の発現プラスミドベクター(pET28a)を構築した。各遺伝子組み換え型細胞膜透過性蛋白質の精製を試みた。すなわち、Ni-NTAアガロースカラムに可溶性蛋白抽出液を注ぎ、吸着後、非付着性蛋白質を洗浄、除去した。その後、イミダゾール緩衝液を用いて付着性蛋白質を溶出、回収した。その溶出蛋白質の精製度をSDS-PAGEで確認し、単一バンドになるまで精製を試みることにより各精製組み換え型蛋白質標品の調製を試みた。その結果、MTH-human SOCS3の精製組み換え型標品を精製することができた。その非凝集画分を実験に用いた。一方、組み換え型のMTH-IRAK-Mの精製を試みたところ、大腸菌でのその発現過程で強い蛋白質分解酵素により分解された。この点については現在詳細に検討中である。MTH-human SOCS3に関しては、FITC標識しHEK293細胞を用いて細胞内に導入されているか否かについて共焦点レーザー顕微鏡を用いて解析したところ、その細胞質に明らかにその蛍光が観察された。このことはMTH-humanSOCS3が細胞内に速やかに導入されたことを示す。
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