2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞の免疫調節機能に及ぼす細胞分化とメカニカルストレスの影響
Project/Area Number |
19390474
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松口 徹也 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10303629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 智和 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30244247)
柿元 協子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40274849)
坂東 健二郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50347093)
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Keywords | 骨芽細胞 / 細胞分化 / シグナル伝達 / 遺伝子発現 / メカニカルストレス / ケモカイン / JNK / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1.骨芽細胞分化におけるJNKの役割 1)in vitro実験系:マウス骨芽細胞株MC3T3-E1の、アスコルビン酸誘導性分化過程におけるJNK各isoformの蛋白量、リン酸化量の変化を解析した。また、各JNK isoformをテトラサイクリン誘導性に発現する細胞株を樹立し、解析を行った。次にJNKの特異的酵素阻害剤およびJNK特異的脱リン酸化酵素であるMKP-Mの発現誘導が骨芽細胞分化に与える影響を解析した。これらの結果から、特にp56JNK2が骨芽細胞分化に重要な役割を果たすことを見いだした。研究成果は、日本生化学学会、歯科基礎医学会に発表するとともに、現在論文投稿準備中である。 2)MKP-Mノックアウトマウスの作製:作成したMKP-M遺伝子ターゲットプラスミドによってマウスES細胞のhomologous recombinationを確認したが、作成したキメラからのgermline transductionが困難であったため、再度MKP-M遺伝子ターゲットプラスミドを設計しなおしてマウスES細胞に導入した。 2.骨芽細胞におけるメカニカルストレス応答の網羅的解析 1)骨芽細胞におけるメカニカルストレス応答遺伝子発現のgene chipによる解析: gene chipによって、低出力超音波処理後のMC3T3-E1の遺伝子発現パターンの変化を網羅的に解析し、複数個のストレス応答性遺伝子を同定した。 2)骨芽細胞メカニカルストレスレセプターとその下流シグナル:低出力超音波に対する骨芽細胞のメカニカルストレス受容体としてAT1を同定し、ケモカイン誘導における役割を示した。研究成果はJ.Cell. Physiol.誌に掲載された。また、歯根膜細胞のメカニカルストレス刺激によるIL-8産生機構について検討し、その成果をJ.Den.Res.誌に発表した。
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Research Products
(7 results)