2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞の免疫調節機能に及ぼす細胞分化とメカニカルストレスの影響
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19390474
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松口 徹也 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10303629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 智和 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30244247)
柿元 協子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40274849)
坂東 健二郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50347093)
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Keywords | 骨芽細胞 / 細胞分化 / シグナル伝達 / 遺伝子発現 / メカニカルストレス / ケモカイン / JNK / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1.骨芽細胞分化におけるJNKの役割1) MKP-Mノックアウトマウスの作製:昨年度の樹立に失敗したKOマウスの作成のため、新たに設計したMKP-M遺伝子ターゲットプラスミドをマウスES細胞に導入し、homologous recombinationを確認した。作成したキメラからのgermline transductionに成功し、 MKP-MヘテロKOマウスを樹立した。現在、交配によるホモKOマウスの確立を行っており、確認後に解析を行う予定である。2) in vitro実験系:マウス骨芽細胞株MC3T3-E1およびマウス頭頂骨由来初代培養骨芽細胞の分化過程におけるJNKの機能的役割について、より詳細な解析を進めた。これらの結果から、JNK活性、特にp56JNK2活性が、転写因子Atf4の発現量調節を介して骨芽細胞分化に重要な役割を果たすことを証明した。研究成果は、骨代謝研究のリーディングジャーナルであるJournal of Bone and Mineral Research誌に発表された。 2.骨芽細胞におけるメカニカルストレス応答の網羅的解析:1)骨芽細胞におけるメカニカルストレス応答遺伝子としてAMPキナーゼを同定した。さらに細胞内AMPK活性が骨芽細胞・軟骨細胞分化に重要な役割を果たすことを見いだし、研究成果について複数件の学会発表を行った。2)骨芽細胞メカニカルストレスレセプターとその下流シグナル:実験的歯周炎における骨芽細胞動態に関わる分子としてCot/Tp12を、Cot/Tp12KOマウスを用いた解析で同定し、研究成果をJ Periodont. Res.誌に発表した。3)in vivoでのメカニカルストレスモデルとして、矯正的歯の移動について歯周炎モデルマウスで検討し、歯周炎合併により骨芽細胞からのRANKL分泌量が変化し、矯正力による歯の移動度が減弱することを見いだした。研究成果はEur J Oral Sci.誌に掲載された。
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Research Products
(7 results)