2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨格原基の細胞凝集形成に関わる分子の包括的機能解析法の確立と新規制御因子の同定
Project/Area Number |
19390475
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
二藤 彰 Tsurumi University, 歯学部, 教授 (00240747)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 達也 鶴見大学, 歯学部, 助教 (90323708)
|
Keywords | 遺伝子 / 軟骨細胞 / 分化 / 骨格 |
Research Abstract |
骨格原基細胞凝集の制御因子を同定することを目的として、骨格原基の細胞凝集形成に関わる分子の包括的機能解析法ならびに、その解析を行っている。前年度までの実験で、HiCEP法で骨格原基細胞凝集部位に発現している遺伝子群を得て、さらにそれらについてホールマウント遺伝子発現解析法により、包括的な解析を行った。特徴的な発現局在を示した転写産物については、胎児骨格原基周囲組織切片上でのより詳細な遺伝子発現解析を行った。それらのうち、骨格原基あるいは周囲に発現が特徴的であるが、機能が不明と思われる分子群について機能解析を行うため以下の実験を行った。まず強制発現を行うためにアデノウイルスベクターに組み込むシステムの確立を行った。アデノウイルスについては、多数の候補遺伝子について包括的に構築するため、従来のベクターに改良を加えたものを用いる。バックボーンとしてInvitrogen社Gateway system Adenovirus vectorを用いる。ただし、プロモーターとして最も強力なCAGプロモーターをもち、マルチクローニングサイトの下流にIRES-GFPカセットを組み込んだオリジナルベクターを作成した。GFPが組み込んであることにより、ウイルスのタイターチェックが容易に行える。attR1.R2サイトをもつAdenovirus vectorにはLR反応で容易かつ迅速にクローニングできるので多数の同時構築が容易となった。また一部の遺伝子については、レトロウィルスベクターに組み込んだ。すなわち、北村らが開発したレトロウィルスベクターpMYs vectorを用い、そこに候補遺伝子の全長を組み込んだ。一方で、発現抑制を行うものについては、siRNAを作成した。それらをマウス胎生10日齢、11日齢の肢芽間葉系細胞に感染、あるいは遺伝子導入し、効果を解析している。
|
Research Products
(8 results)