2009 Fiscal Year Annual Research Report
Notchシグナルの歯髄細胞分化におけるメカニズムの解明とその臨床的展開
Project/Area Number |
19390481
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
川島 伸之 Tokyo Medical and Dental University, 医歯学総合研究科, 助教 (60272605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝部 憲一 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 講師 (20233760)
坂本 啓 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教 (00302886)
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Keywords | Notch / Hey1 / 分化 / 歯髄 / 歯髄細胞 / 象牙芽細胞 / 石灰化 |
Research Abstract |
歯髄細胞が分化する過程で様々な因子が関与しているが、その詳細はいまだ明らかではない。我々はこれまでに骨芽細胞分化においてNotchシグナルが重要であることを明らかにした。Notchシグナルは骨芽細胞の未分化性を維持する上で重要な働きを担っていた。歯髄組織においてもNotchシグナルは発現している。主要なNotchタンパクのうち、N1、N2およびN3が発現していた。特にN2は高発現しており、歯髄においてNotchシグナルは主にN2を介する可能性が高い。また歯髄細胞をアスコルビン酸とグリセロリン酸で分化および石灰化を促進させる過程でNotchシグナルの主要な転写調節因子であるHey1発現が低下することが明らかになった。しかし、BMP(Bone Morphogenic Protein)4により分化誘導したところ、オステオカルシンといった石灰化マーカー発現の亢進とともにHey1発現も増加した。Hey1を強制発現させた骨芽細胞においては骨芽細胞マーカー発現が低下することから、Hey1は分化・石灰化を負の方向に制御する因子と考えられ、BMP4による歯髄細胞分化誘導の過程においてHey1発現が増加するのは、過度の石灰化を抑制するためのNegative Feedbackが働いた結果ではないかと推察される。今後さらにNotchシグナルと歯髄細胞の分化との関連について、その詳細を調べていく予定である。
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[Presentation] nduction of IL17 synthesis in the experimentally-induced murine periapical lesions2010
Author(s)
川島伸之, Xu J., 鈴木規元, 周夢宇, Wei S., 瀧本晃陽, 小泉悠, 高橋里美, 須田英明
Organizer
Spring Scientific Meeting of Korean Academy of Endodontics
Place of Presentation
BEXCO, Busan, Korea
Year and Date
2010-03-27
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