2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390484
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉山 昌宏 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10201071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 佳浩 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60325123)
土居 潤一 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90379842)
神農 康生 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60403490)
伊澤 俊次 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20273998)
山路 公造 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30374531)
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Keywords | 象牙質 / 脱灰象牙質 / 引張り接着強さ / セルフェッチングプライマー / ナノ・ハイドロキシアパタイト / EVA |
Research Abstract |
基礎研究B報告書(Hap使用部分) 脱灰象牙質再石灰可能と修復象牙質再生能を併せ持つ象牙質再生療法を開発することを目的として、ナノバイオ技術を応用してナノHap粒子を配合したボンディング材(ナノバイオ接着システム)を調製し、ナノHap分散状態ならびに象牙質引張り接着強さについて検討を行った。 1.ナノバイオ接着システムの設計試作とナノ粒子分散状態の確認 セルフエッチングプライマーはリン酸エステル系モノマー(MDP)、HEMAを主成分とするエタノールベースとし、ポンディング材に50nm程度の粒径を有するナノHap粒子を5%または10%配合したMDP、HEMA、bisGMAを主成分とする2ステップのセルフエッチングシステムとした。SEM(走査型電子顕微鏡)によりナノHap配合ボンディング材(5%、10%配合)を観察した結果、ボンディング材に被覆されたナノHap粒子が凝集することなく観察された。 2.象牙質引張り接着強さの検討 研削象牙質ならびに人工脱灰象牙質に対するナノHap配合ボンディング材の象牙質引張り接着強さを検討した。その結果研削象牙質では、5%で平均65MPa、10%で69MPaとなり、ナノHapを配合しないボンディング材(対照群)の平均65MPaと同等であった。一方、人工脱灰象牙質に対しては、5%で平均15MPa、10%で17MPaとなり、研削象牙質より有意に低かった。この引張り接着強さの低下を改善するために、歯面処理時にアジテーションを加えた結果、対照群、5%群、10%群の順に平均28MPa、27MPa、26MPaとなり有意に向上した。 3.EVA+Cボンドの検討 コラーゲンを固定化させたEVA+Cを40〜80%添加させたスーパーボンドポリマーを調製し、上記と同様の検討を行った結果、EVA+Cを40%添加した接着システムRMSB-6Pが最も高い接着強さを発揮した。
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Research Products
(5 results)