• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

歯質-材料ナノ界面の解析とアミノ酸・リン酸・カルボン酸系モノマーの接着機能評価

Research Project

Project/Area Number 19390485
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

鳥井 康弘  Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 教授 (10188831)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白井 肇  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00263591)
河野 隆幸  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (80284074)
鈴木 康司  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30304322)
鈴木 一臣  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30050058)
長岡 紀幸  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70304326)
Keywordsコンポジットレジン / 歯質 / 接着 / 機能性モノマー / 界面現象
Research Abstract

機能性モノマーとアパタイトとの化学的相互作用を分子レベルで解析すべく、現在の市販歯質接着システムに含有されている機能性モノマーの内,10-MDPおよび4-METについて,アパタイト表面に対しどのように作用するかを検討した。
アパタイト粉末と各種機能性モノマーをエタノールと水の混溶媒で反応させたものとエタノールのみの溶媒で一定時間反応させ、反応後の試料を遠心分離した後、エタノールで洗浄した。その後、沈殿した粉体を遠心分離で回収、乾燥後、X線回折(XRD)および固体核磁気共鳴(31P MAS NMR)を用いて分析した。すなわち、粉末XRDにより試料の結晶相の同定を,固体NMRにより試料の分子構造の解析を行った。その結果,10-MDPは反応初期でアパタイトに吸着し,10-MDPのカルシウム塩を形成することが明らかとなった。またその構造は10-MDP分子が2分子向かい合った層状構造をとることが示唆された。一方、4-METは10-MDPと同じ反応時間では、4-METのカルシウム塩の形成は認められなかった。4-METは10-MDP同様、アパタイト表面に強固に吸着することが明らかとなっている。しかしながら、今回の測定結果から、4-METの反応性は10-MDPに比べて著しく劣ることが示唆された。
以上の結果は、臨床で用いられている10-MDPおよび4-MET含有市販歯質接着システムと歯質との反応性に共通するものである。このことから、機能性モノマーの基本特性は、他のモノマーや光増感剤などを含有した製品においても変わらず維持されていることが示唆された。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi