2010 Fiscal Year Annual Research Report
給水管を排除した感染対策仕様の歯科用ユニットの開発
Project/Area Number |
19390489
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
玉澤 佳純 東北大学, 病院, 准教授 (10124603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉澤 かほる 東北大学, 病院, 講師 (00124602)
岩松 正明 東北大学, 病院, 助教 (30343031)
渡辺 誠 東北大学, 大学院・歯学研究科, 客員教授 (80091768)
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Keywords | 感染対策 / 歯科用ユニット / 給水管 / バイオフィルム / 細菌 / 着脱式給水タンク |
Research Abstract |
今年度は感染対策仕様の歯科用ユニットの最終仕上げの年度にあたり、歯科用ユニットに附属しているダイヤル式つまみやレバーを撤去して、全ての操作がドクターユニットのパネルに設置したプッシュボタンでできるようにすることにあった。一般に、タービンハンドピースやエンジンハンドピースの水量調節は、従来からダイヤル式つまみになっているものがほとんどであるが、これをアルコール清拭など、清拭しやすいプッシュボタンにすることが、今年度の科せられた課題であった。 そこで、今年度は従来型歯科用ユニットにあったダイヤル式調節つまみを全て廃止し、清掃性の良いプッシュボタンにした。さらに、無影灯のスイッチもプッシュボタンに代えた。次に、前年度までに本研究で開発した着脱式給水タンク内蔵型ドクターユニットも改造した。すなわち、ダイヤル式からプッシュボタン式に変更するためには、ドクターユニットのパネル面を大幅に改造する必要があった。特に、タービンハンドピース等の水量調節をプッシュボタン式にするためには、操作するためのパネルの面積を広くして、ボタン操作をしやすくする工夫が必要であった。さらに、タービンハンドピース等の注水量の調節毅階もできるだけ細かくすることも検討し、最終的に4段階にした。 また、ドクターユニットの改造を含めて、歯科用ユニットの製作過程で、適宜水質検査を実施し、日本の水道水の水質基準である、一般細菌数の100CFU/ml、および従属栄養細菌数の2000CFU/mlをクリアでき、これまで汚いとされてきた歯科用ユニットの供給水を飲料水に適した状態にすることができた。これによって、高齢者や易感染患者の歯科治療においても、安全で安心な水を供給できることができた。
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