2007 Fiscal Year Annual Research Report
チェアサイド用発語機能評価システムの確立-音声認識による補綴治療効果の判定-
Project/Area Number |
19390492
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
秀島 雅之 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 講師 (50218723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 博 静岡県立大学, 教授 (60451085)
永江 尚義 株式会社東芝研究開発センター, マルチメディアラボラトリー, 研究主務 (60426608)
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Keywords | チェアサイド / 発語機能評価 / 音声認識プログラム / 複合音響特徴平面 / 音声セグメントラベル / 義歯装着者 / 健常歯列者 / 適正ラベル |
Research Abstract |
発音はコミュニケーションを図るために必要不可欠な口腔機能で,多くの客観的な評価法があるが,揚所,時間,人員等の制約があり診療時の評価は困難である.そのため診療時の発音の判定は未だに患者の話しやすさ,術者の聴覚による主観的評価が多い.そこで簡易型マイクロフォンとノートパソコンを用いて発語時の音声パターンを符号に変換し,ラベル表示してその明瞭度を数値化し,チェアサイドで補綴処置の効果を判定可能な評価システムを開発した. 本システムでは発語音声を音声認識プログラム(東芝メディカル社製)にて,複合音響特徴平面と呼ばれる時間・周波数方向の局所的変化を強調する手法で,音声セグメントラベルと呼ばれる横文字2文字の符号に変換して,対象音節の適正ラベルの出現率を分析,評価する.被験語は義歯装着時に発音障害の生じやすい摩擦音[シ]音を第2音節に含む「石松」,「石川」を選択し,[シ]の子音部を分析した. 今年度は本システムを用いて健常歯列者の[シ]音の音声認識率を分析し,義歯装着者の発語機能評価の際の基準値となるかを検討した.被験者として本学学生臨床実習として来院の健常歯列者29名(男性6名,女性23名)の[シ]音の適正ラベル出現率を分析したところ90%を越え,義歯装着者の約75%よりも高い数値を示した. したがって本システムにて健常歯列者のデータを基準値に設定し,義歯装着者の発語機能を評価することの有用性が示唆された.
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Research Products
(3 results)