2007 Fiscal Year Annual Research Report
チューイングによるストレス性記憶障害修復回路の賦活化
Project/Area Number |
19390493
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
渡邊 和子 Seijoh University, リハビリテーション学部, 教授 (40158621)
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Keywords | チューイング / ストレス / 記憶障害 |
Research Abstract |
4月からの勤務地移動により、動物施設、実験設備環境が激変し、研究計画に大幅な遅れが生じているのが現状である。 本年度における第一の目標は実験動物の各個体におけるストレス応答の有無および程度を確認するための、動物個体に負荷が少なく、経時的測定が可能な、簡便な方法の確立である。 本年度中の主な成果と今後の課題を以下に要約する: 1.研究代表者らがこれまで実施していた30分間の拘束ストレスでは、血球動態に顕著な変化は認められなかった。 2.若年マウスでストレス拘束の負荷時間を30分から1.5時間もしくは2時間に延長することで、急性ストレス負荷による比較的明らかな顆粒球減少の変動傾向が認められた。 3.血球動態の検査に必要な血液量が現法では深麻酔下の採血と多量の血液量を必要とする。そのため、現法ではストレス負荷後に血球動態変化を検査するとその個体はモリス迷路学習には使用できなくなり、採血による負荷を考慮しなければならず経時的測定には向かない。ストレス負荷による個体のストレス程度の指標とするには検査に必要な血液量を数マイクロリットルの単位で可能にする必要がある。現在、その方法を検討中である。 4.ストレス実験ではさまざまな要因が実験結果の変動を生む。拘束ストレスをプラスチックチューブ固定から、マウスのボディにフィットする動物拘束袋に変更することで、マウスをプラスチックチューブに入れる際に発生しやすかった準備段階でのストレス性要因をより小さくすることに成功した。 5.ストレス拘束時間を長くすると、若齢でも個体によっては、抗ストレス応答であるチューイングを途中で中止してしまうものがあり、月齢も考慮したストレス拘束時間の選定を検討中である。
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Research Products
(4 results)