2009 Fiscal Year Annual Research Report
チューイングによるストレス性記憶障害修復回路の賦活化
Project/Area Number |
19390493
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
渡邊 和子 Seijoh University, リハビリテーション学部, 教授 (50140413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐沢 延幸 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (70148287)
久保 金弥 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (00329492)
小野塚 実 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (90084780)
笹栗 健一 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10235286)
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Keywords | 拘束ストレス / チューイング / ストレス性記憶障害 / マウス |
Research Abstract |
近年、ガムチューイングがストレス減弱効果を有し、ストレス性記憶抑制に効果があることが示唆されている。チューイングによるストレス性認知機能低下予防効果の科学的実証を示すことを目的として、マウスを使って、急性拘束ストレス条件下におけるチューイング効果を検討した。ストレス応答には個体差が顕著であり、チューイングによる予防効果およびその脳内メカニズムを明らかにするには、各固体におけるストレス応答状況を正確に把握する必要がある。そのため、本研究ではまず、各固体におけるストレス負荷強度に対応するストレス応答の指標化を検討してきた。本年度はストレスが血液凝固因子に影響を与えることが知られていることから、ストレスによる血液凝固因子の動態変化を検討したが、採取血液量の少量化はできなかった。フィブリンの凝固時間は中等度(2.5時間拘束ストレス)および高度ストレス(2.5時間水浸拘束ストレス)暴露時に短縮する傾向が認められた。しかし、個体の殆どにストレス適応様行動(無動化)が出現したため、定期的軽度触刺激を追加し、ストレス群、チューイング群、非ストレス群で因子測定をしたが、チューイング群にも無動化が出現し、チューイングを中断してしまい、結果、血液凝固因子の動態変化の要因を確定できない結果となった。同様の条件下で行動科学的解析と免疫化学的解析を実施した結果、チューイングによるストレス減弱効果は、ストレス強度が強すぎる場合、ストレス適応反応が生じ、その効果はマスクされる可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)