2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390503
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
土井 豊 Asahi University, 歯学部, 教授 (40116067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 正徳 朝日大学, 歯学部, 准教授 (60076057)
亀水 秀男 朝日大学, 歯学部, 講師 (00152877)
若松 宣一 朝日大学, 歯学部, 講師 (00158594)
飯島 まゆみ 朝日大学, 歯学部, 助教 (80164838)
金山 圭一 朝日大学, 歯学部, 助教 (20454275)
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Keywords | 骨誘導 / 多孔体 / 移植・再生医療 / 炭酸含有アパタイト / 細胞・組織 / 成長因子 / 生体内吸収性 / 破骨細胞 |
Research Abstract |
これまでCAP多孔体は、CAPを合成し、その顆粒を焼結させ作製してきた。気孔径は造粒時のCAP顆粒径で決まるため、かなり自由に調整できたが、気孔率は任意には変化させるのが困難であった。また、焼結に伴い、炭酸含有量が減少し、さらに、結晶性が向上するため生体内での吸収性がβTCPに若干劣る傾向であった。 今年度においては、焼結操作を経ることなくCAP多孔体を作製する新たな手法を検討した。CAPの前駆物質として第二リン酸カルシウム二水塩(DCPD)に着目し、易溶性の砂糖とDCPDの混合体を作製し、それから砂糖を溶出させながら、同時にDCPDからCAPへの移行を制御する方法でCAP多孔体を作製する条件を確立した。具体的には、DCPDと砂糖の混合体を静水圧処理し圧粉体を得え、その圧粉体を炭酸水素ナトリウム溶液に浸漬し、糖の溶出とDCPDのCAPへの移行を図った。種々検討し、浸漬溶液濃度は1M、浸漬温度は60℃が最適と判断した。この条件下では、浸漬3時間後にDCPDに加えOCPとCAPが検出でき、浸漬12時間後ではCAP単体となることが判明した。炭酸含有量は9%程度で、現段階での気孔径は200〜300マイクロmで気孔率は70%程度に達することがわかった。砂糖の含有量を傾斜的に変化させれば、気孔率0〜70の傾斜多孔体も作成可能で、現在、気孔率70%、気孔径200〜300マイクロmのCAP多孔体についてビーグル犬皮下に埋入し、骨形成過程を検討中で、この新規CAP多孔体について骨誘導能が有るか異なかを模索中である。
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Research Products
(4 results)