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2008 Fiscal Year Annual Research Report

遊離組織移植の生着率向上のための血管吻合手技と管理法の確立

Research Project

Project/Area Number 19390519
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

笹栗 正明  Kyushu University, 大学病院, 准助教 (00225898)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 誠司  九州大学, 歯学研究科, 教授 (60189040)
磯貝 典孝  近畿大学, 医学研究科, 教授 (90203067)
光安 岳志  九州大学, 大学病院, 助教 (00380519)
Keywords遊離組織移植 / 微小血管吻合 / 皮弁血流
Research Abstract

1.レーザードプラー血流計による移植術後血流管理の有用性
遊離組織移植による口腔再建症例を対象にレーザードプラー、超音波ドプラー血流計を用い術後の血行動態を観察した。術後に血流障害を認めなかった症例では、術後経時的血流変化およびPGE1投与時の血流変化に一定のパターンを示すことがわかった。術後の血流は漸増して術後3日目ごろには血行は安定し、術後1週間目、2週間目、3週間目で皮弁血流に変化はなかった。しかし約30%の症例で術後経過中の血流が減少する症例が認められた。それらは術直後に減少し、術後2日目までには増加していた。PGE1投与による血流変化は、1回の投与で50-100%の血流増加がみられ、そのピークは投与開始後90分前後であり、血流増加時間は3時間半から4時間であった。一方、術後に血流障害を生じた症例では、血流パターンに変化を認めており、肉眼的な皮弁の変化に先立ち皮弁血流障害を判定できたため、早期の対応が可能であり全例再手術により救済できた。以上のことからレーザードプラーによる血流監視は術後管理において有用の方法といえる。
2.ラットにおける広背筋移植
(1)ラットを用いた遊離広背筋移植
Wisterラットを用いた広背筋移植での生着率は80%程度に向上した。
以下の吻合部の状態の違いによる血栓形成の違いを検討した。
(1)下流の血管内に上流の血管を入れる、(2)上流血管内に下流の血管断端を入れる、(3)吻合部に外膜組織を入れる。
その結果、(3)(2)(1)の順で血栓形成する傾向にあり、血流障害につながった。今回の実験では静脈での血栓形成が多かった。
3.次年度はさらに症例数を増やし傾向を確かめるとともに、虚血時間の違いによる皮弁血管内の変化、血栓形成の状態を検索し、血栓形成抑制法を検討する。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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