2007 Fiscal Year Annual Research Report
表在性真菌症の診断・治療法の確立とネットワーク作りの検討
Project/Area Number |
19390525
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
前田 伸子 Tsurumi University, 歯学部, 教授 (10148067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
中川 洋一 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90148057)
大島 朋子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50233101)
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Keywords | 口腔カンジダ症 / データベース / Candida albicans / 分泌性アスパラギン酸プロテアーゼ / genotyping / 抗真菌タンパク質 |
Research Abstract |
本年度は以下の2つのことを目標に研究を推進した。 1.外来来院者から得られた臨床的・基礎的知見をプロファイル化することで、紅斑性あるいは萎縮性カンジダ症に初めて遭遇する歯科医でも正しく診断が行える基準を構築する。 2.さらに、これを日常診療の場で利用するだけでなく公表する機会を持ち、WEB上で双方向に診断の検討ができるような全国的なネットワークを立ち上げる。 具体的な研究項目と成果は以下の通りである。 (1)本学専門外来における620名の臨床症状を有する症例について臨床データのプロファイル化を行った。また、WEB上でのプロファイル報告書のパイロットシステムを構築しトライアルを行った。 (2)宿主血清学的検査データの分析 本学専門外来における220名の初診患者からの検体の分析を行った。 (3)微生物学的データの解析とプロファイル化 a微生物学的検査; ・舌背由来試料を対象としたCandidaの検出率/菌数と臨床症状との相関性の検討を行い、検出方法および検出菌数のカットオフ値の設定を試みた。 ・分離菌株の病原因子の定量的分析とカンジダ症モデルマウスの感受性の検討;分泌性アスパラギン酸プロテアーゼSAPsとホスホリパーゼの活性に相関することが示唆された。 ・分離菌株のgenotyping(DNA-PCR法);健常人由来のgenotyping分布率と同程度であった。 b宿主の生体防御に関する抗真菌ペプチド・タンパク質の分析;歯周病治療に使用されるエムドゲインの主成分であるアメロゲニンに抗カンジダ作用があり、治療に有用であることが明らかとなった。
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Research Products
(4 results)