2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390529
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山城 隆 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70294428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 正寛 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (40215562)
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Keywords | 歯の発生 / プロテオグリカン / ヘパラン硫酸 / 遺伝子発現 / ノックアウトマウス / 器官培養 / 上皮間葉相互作用 |
Research Abstract |
本研究は、歯の形成、特に象牙芽細胞、エナメル芽細胞、象牙芽細胞の分化における糖鎖の役割を明らかにする。特に、上皮間葉相互作用における基底膜のヘパラン硫酸プロテオグリカンによる、シグナル分子の伝達のメカニズムを明らかにする。 具体的に本課題では以下の点を明らかにする。 象牙芽細胞、エナメル芽細胞、セメント芽細胞、歯根膜細胞の分化および歯の形態形成における(1)グリコサミノグリカンの役割の検討、(2)グリコサミノグリカン硫酸基の役割の検討、(3)硫酸基転移酵素の発現、分布の網羅的検討、また、これらの結果から、(4)歯の形成に特異的な硫酸基転移酵素を特定し、この硫酸基転移酵素がエナメル芽細胞、セメント芽細胞、歯根膜細胞の分化および歯の形態形成に対する(5)遺伝子ノックダウンの影響、(6)強制発現の影響を検討する。 本年度は、硫酸転移酵素であるSulf1、Sulf2の歯の発生の様々な時期における遺伝子発現パターンをin situ hybridizationによって観察し、歯の発生においてこれらの酵素が特異的な分布を示すことを確認した。また、ヘパラン硫酸が歯の発生に果たす役割を検討するために、器官培養系にて歯胚をヘパチリナーゼを添加した培養液中で培養し、現在その表現形を解析中である。また、硫酸転移酵素の歯の発生における機能を特定するために、これらのノックアウトマウスの所見の観察を行う予定である。ノックアウトマウスは共同研究者から供与を受ける。
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