2010 Fiscal Year Annual Research Report
教育ニード・学習ニードの診断結果に基づく看護継続教育支援システムの拡大と洗練
Project/Area Number |
19390546
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
舟島 なをみ 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (00229098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 登志子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (60415560)
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Keywords | 看護継続教育 / 教育ニード / 学習ニード / 保健師 / 訪問看護師 / 助産師 / 測定用具開発 |
Research Abstract |
当該研究課題は、看護継続教育支援システムの拡大・洗練に向け、平成22年度、以下の研究を実施した。 1.看護継続教育システム拡大に向けた訪問看護師用測定用具の完成 前年度実施の調査により収集したデータおよび今年度追加収集したデータを基に、訪問看護師用の教育ニードアセスメントツール、学習ニードアセスメントツールの信頼性・妥当性を検証し、測定用具を完成した。当該研究の結果は、訪問看護師に対し科学的根拠に基づく看護継続教育プログラム立案を可能にした。 2.看護継続教育プログラム立案モデルの作成と検証 (1)開発した測定用具を用いて、保健師、訪問看護師、助産師の教育ニード・学習ニードを測定し、その結果を基に、それぞれの対象集団特有の事情等を加味し実情に適した教育の提供を可能にする看護継続教育プログラム立案モデルを作成した。また、看護部長、師長、看護協会の教育担当者などへの聞き取り調査を実施し、作成モデルの有効性を確認した。 (2)研究期間中に開発した保健師、訪問看護師、助産師各々の教育ニードアセスメントツールおよび学習ニードアセスメントツール、計6測定用具について、その活用の意義と方法、判定基準を明らかにするとともに、測定結果に基づき看護継続教育プログラム立案モデルを適用した個別性の高い各集団への教育プログラムの立案、実施、評価について成文化した。 (3)これら研究成果を、現行の看護継続教育支援システムに組み込むことを通じて、看護継続教育支援システムの拡大・洗練を図った。 3.システム普及に向けた国内外への研究成果発信 日本および米国の学会にて研究成果を発表するとともに、中国の教育研究機関にて研究成果を発信した。また、保健師、訪問看護師および助産師が所属する施設や看護継続教育機関など、各集団の看護継続教育を担当する可能性の高い機関に研究成果を発信し、看護継続教育支援システムの実用化を推進した。
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