2009 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践の質向上を導く看護支援システム構築に関する研究
Project/Area Number |
19390550
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒田 裕子 Kitasato University, 看護学部, 教授 (90234616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上澤 悦子 北里大学, 看護学部, 准教授 (10317068)
棚橋 泰之 北里大学, 看護学部, 講師 (10560237)
明神 哲也 北里大学, 看護学部, 講師 (00521428)
山田 紋子 北里大学, 看護学部, 講師 (70531242)
中山 栄純 北里大学, 看護学部, 講師 (70326081)
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Keywords | 看護支援システム / 電子カルテシステム / 看護実践の質 / 看護師の思考過程 / 看護支援システムの構造と機能 |
Research Abstract |
本研究は、看護実践の質向上を目指す看護支援システム(以下システム)構築に有用なシステム内容の仕様書作成を最終的な目的としている。平成21年度は全国17施設34名の熟練看護師を対象として行った前年度までの本調査の結果をさらに深く多面的に分析することで、最終年度となる平成22年度へ向けた研究の方向性と課題を整理することとした。平成21年度実施した分析の視点は、熟練看護師がシステムからどのような情報をなぜ必要と考えて収集しているのか、収集の際にどのようなアセスメントをして看護実践へと結びつけているのか、またシステムの設計が熟練看護師の思考過程に影響しているのかを明らかにすることとした。分析結果からシステムを操作する熟練看護師は、選択的、断片的情報から瞬時のアセスメントのうちに患者の全体統合を行い、観察、処置、援助といった看護実践へと繋げるダイナミックな思考法を用いていると考えられた。個々の患者のアセスメントに必須な選択的、断片的情報が、システム画面により合理的に系統的に仕組まれていれば、看護師の思考を促進させると考えられた。このようなシステム構築を目指していくためには、システムを操作する熟練看護師の思考過程をより質的に深く分析していく必要があること、そのためには新たな調査を実施し、熟練看護師の思考過程を、クリティカルシンキング能力という視点からも追究していく必要があること力吟後の課題として明らかになった。
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Research Products
(5 results)