2009 Fiscal Year Annual Research Report
少子化社会の学生の特性に合わせた看護学導入プログラムの開発
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19390551
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
菱沼 典子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 教授 (40103585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐居 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10297070)
大久保 暢子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (20327977)
伊東 美奈子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (00550708)
佐竹 澄子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (40459243)
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Keywords | 大学生活への導入 / 看護基礎教育 / 学生が感じる困難 / Y-generation / 生活体験 / 看護技術web教材 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究は、学ぶ主体である学生を中心にして、少子社会・全入時代の学生の学習準備状況に合った看護学の導入教育に当たる基礎看護学領域のプログラムを構築することである。これまで、学生の生活体験全国調査、1大学における導入時期の困難性調査、教育に当たっている教員の感じる困難性と工夫を7大学で調査し、これらの結果を踏まえて、学生の困難性を解消するための教材の開発(学習方法に関するオリエンテーション教材・学習内容の看護学における位置づけを示す教材・看護技術学習支援のwebページ)を行ってきた。3年目に当たる今年度は、これらの教材を1大学で実際に使用し、学習の困難性の解消に役立ったかどうかの調査を2つ実施した。ひとつは看護技術学習支援のwebページ(ルカーツ)の使用状況、内容の充実度や使い勝手、学習上の困難解消に役立ったかどうかについて、3グループ14名(1・2年生終了時)へのインタビュー調査であった。その結果、ルカーツは自宅から30分以内で予習・復習に用いており、看護学教育で特徴的な実習のための予習・復習へも活用されていた。しかし、説明文や音声の不足が指摘され、これらを参考に、ルカーツの追加・修正を行っているところである。もうひとつは、そのほかの新たな教材が、学生の学習の困難性を変化させたかどうかを検証するため、3グループ15名(1年生終了時)に入学からの困難だったこと、工夫した教材が役立ったかどうかについて、インタビューを実施した。この結果、学習方法のオリエンテーション教材は役立ったことが判明したが、学習内容の看護学における位置づけを示す教材は役立つ一方で、視野を狭めるという批判も寄せられ、新たな困難性も指摘された。これらの結果と先に実施した困難性調査の結果とを比較検討し、次年度は、Y-generationの特性を持つ学生に合わせた看護学導入プログラムをさらに精錬する予定である。
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Research Products
(5 results)