2008 Fiscal Year Annual Research Report
助産診断能力の向上のための超音波診断に係る人体模型の開発と教育ガイドラインの作成
Project/Area Number |
19390558
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
我部山 キヨ子 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (20243082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 忠司 三重大学, 工学研究科, 准教授 (70273349)
小畑 秀明 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (60437118)
柳吉 桂子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (50254470)
千葉 陽子 京都大学, 医学研究科, 助教 (80432318)
山口 琴美 京都大学, 医学研究科, 助教 (40432314)
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Keywords | 超音波診断 / 超音波検査 / 人体模型 / 胎児模型 / 助産診断 / 教育ガイドライン |
Research Abstract |
1. 超音波診断に対する医療従事者調査:【対象と方法】京都府下の3病医院と大阪府下の2助産院の妊婦健診受診者215名を対象に、質問紙・健診前後にSTAI調査、心拍数・唾液アミラーゼの測定、健診場面の観察を行った。 【結果】(1)対象の平均年齢は30.6±5.0歳、初産婦109人、経産婦106人、妊娠週数は初期44人、中期67人、末期104人であった。医師による妊婦健診受診者111人(51.6%)、助産師による妊婦健診受診者104名(48.4%)で、医師群と助産師群に分けて分析した。(2)妊娠37週以降の超音波診断法受診回数は平均11.1回で、97.2%の妊婦が妊婦健診毎の同診断法受診を望み、97.7%の妊婦が助産師による同診断法実施を肯定した。(3)同検査時間は医師群3.7±1.6分、助産師群8.3±4.2分で、医師が有意に短く、胎児体重計測の誤差はそれぞれ10.4±6.9%、9.8±8.1%であった。(4)説明項目は両群ともに「胎児部位」や「胎児の全体像」に対する説明が多く、時期別では中期に最も多くの項目を説明していた。説明頻度で有意差が見られたのは、「胎児部位」は医師群が、「胎児臓器」「胎児付属物」は助産師群が有意に多かった。(5)健診前後の唾液アミラーゼ値、心拍数、STAI値の比較では2群間で差はなかったが、健診結果で異常が認められた妊婦の検診前後の比較では、唾液アミラーゼ値は健診後に有意に増加し、STAI値は有意ではないが健診後に高値を示した。 2. 超音波診断に用いる人体模型の試作品の作成:妊娠20〜21週の胎児模型について骨組織を中心により精度を高めて試作品を作成した。
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