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2007 Fiscal Year Annual Research Report

タイ王宮壁画の保存修復技法の研究-修復技法の指導をとおして-

Research Project

Project/Area Number 19401001
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

丹羽 洋介  University of Toyama, 芸術文化学部, 教授 (00164640)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 洞谷 亜理佐  上越教育大学, 附属実技教育指導センター, 准教授 (90198002)
辻合 秀一  富山大学, 芸術文化学部, 准教授 (60197689)
Keywords壁面の表面湿 / 光ファイバーの斜光線 / 白土層 / クラチン 糊剤 / 白華現象 / タイ
Research Abstract

研究の具体的内容と意義は以下のとおりである。1.壁画の保存状態の劣化が壁体内の水分と密接に関わっているはずだとの推定のもとに、壁画の表面温度の分布壁画の損傷部分の関係の有無をいくつかの壁画において調査した。その結果、両者間には明らかに相関関係があることが確認された意義は大きい。
今年度は、より精度が高い赤外線サーモグラフィによって正確で厳密なデータを得るように研究を進める。2.光フィイバーの斜光線と接写レンズによる観察と撮影によって、壁画のオリジナル部分と修復された部分との識別、および、現行の修復作業の問題点を研究した。オリジナル部分においても、各制作者のそれぞれの独自の技法によって壁画の堅牢性に大きな差があること、そして、保存状態が良好な作例に共通する望ましいタイ画技法の具体例について理解が深まったことは意義がある。
最も重要なポイントとしては,タマリンド糊剤による白土層の強度と描画絵具のクラチン糊剤との最も望ましい相互関係を明らかにすることが重要であるが分かったのは意義がある.3.上記の問題を追及するために,研究室において数多くの実験サンプルを作製した.さらに,古典技法による模写を行った.4.各壁画は制作者によって技法がかなり異なり,その壁体の条件(水分との関係による)も大きく異なっているので,それらのデータを178面の全壁画において記録しなければならない.そのために必要なベースとしての壁画の画像を作製中である.5.白華現象については,その元凶である壁体内の水分のコントロールと,蜜蝋のコーティングによる対応の両方が必要だと思われるので関連実験を研究室で行ったが,今年度は現場での具体的な実験が必要だと考えている.

  • Research Products

    (4 results)

All 2007

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] タイの古典絵画-タイ画における描き方のパターンについて-2007

    • Author(s)
      宮原 和香, 洞谷 亜里佐, 辻合 秀一, 丹羽 洋介
    • Organizer
      日本図学会2007年度本部例会(高岡)学術講演論文集, pp.19-24
    • Place of Presentation
      富山大学高岡キャンパス
    • Year and Date
      2007-12-01
  • [Presentation] タイ画の表現方法・技術について2007

    • Author(s)
      洞谷 亜里佐, 辻合 秀一
    • Organizer
      日本図学会2007年度本部例会(高岡)学術講演論文集, pp.25-28
    • Place of Presentation
      富山大学高岡キャンパス
    • Year and Date
      2007-12-01
  • [Presentation] タイ王宮の壁画における建物の図法について2007

    • Author(s)
      丹羽 洋介, 辻合 秀一
    • Organizer
      日本図学会2007年度本部例会(高岡)学術講演文集, pp.29-30
    • Place of Presentation
      富山大学高岡キャンパス
    • Year and Date
      2007-12-01
  • [Presentation] タイ壁画データベースへの一考察2007

    • Author(s)
      辻合 秀一, 洞谷 亜里佐
    • Organizer
      日本図学会2007年度本部例会(高岡)学術講演論文集, pp.31-32
    • Place of Presentation
      富山大学高岡キャンパス
    • Year and Date
      2007-12-01

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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