2009 Fiscal Year Annual Research Report
口誦から見た北部フィリピン・台湾の少数民族世界に関する言語学的・人類学的調査研究
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19401021
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| Research Institution | Shizuoka University |
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Principal Investigator |
森口 恒一 Shizuoka University, 人文学部, 教授 (10145279)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 幸宏 姫路獨協大学, 医療保健学部, 特別教授 (00036659)
笠原 政治 横浜国立大学, 教育人間科学部, 名誉教授 (70130747)
野林 厚志 国立民族学博物館, 准教授 (10290925)
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| Keywords | 台湾原住民 / ツォウ / イトバヤット / イヴァタン / 博物館 / フィリピン原住民 / ヤミ / バシー海峡 |
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| Research Abstract |
本調査・研究は、学際的な共同研究によりフィリピン北部・台湾に居住するオーストロネシア系の少数原住民の口誦による伝承の収集・記録・分析・資料整理、資料公表を通して、失われつつある言語・文化を保存し、その背後にある民族性を後世に伝え、それらの結果を現地の人達に還元することをその目的とする。その際には、この地域の住民が築き上げて来た言語と民族文化に対して言語学・文化人類学の切り口から新たな展望を開くことが可能な研究方法をも模索する。
この目的のために言語学・人類学・民族考古学の研究者が分担して台湾とフィリピンの調査を行った。
今年度は、連携研究者の宮岡真央子が出産のために海外調査が不可能になり、論文だけの参加となった。山田幸宏は今までの調査資料の整理を日本国内で行った。また、調査の研究協力者として総合研究大学院大学・文化科学研究科・地域文化学専攻の林麗英さんの援助を受け、台湾の現地調査を行った。
研究代表者・研究分担者は、20年度の調査に引き続き本計画の研究課題の沿った資料収集にあたった。今回の調査も、今まで埋もれていて光が当てられていなかった未見の資料、口誦による伝承を発掘すると同時に、公表と今までに蓄積した膨大な調査資料の信頼性を高めるための確認・補充調査がその主な任務となった。
なお、最終年度であるために、森口・山田・笠原・宮岡それぞれの論文をまとめ、報告書Minority Groups in Taiwan and the Bashii Straits.を静岡大学から出版した。
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