2007 Fiscal Year Annual Research Report
国際的視点から見た漢字文化圏における漢文訓読についての実証的研究
Project/Area Number |
19401024
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小助川 貞次 University of Toyama, 人文学部, 教授 (20201486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 晴通 北海道大学, 名誉教授 (10002289)
藤本 幸夫 麗澤大学, 大学院・言語教育研究科, 教授 (70093458)
森賀 一惠 富山大学, 人文学部, 教授 (60243094)
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Keywords | 漢文訓読 / 漢字文化圏 / 訓点資料 / 敦煌本 / 口訣資料 |
Research Abstract |
1.大英図書館及びフランス国立図書館所蔵の敦煌本の実地調査中国語による漢文訓読資料(敦煌本)について、9月下旬から10月初旬にかけ大英図書館及びフランス国立図書館所蔵で実地調査を行った。本調査では七〜八世紀加点の漢籍資料を集中的に取り上げ、当時の中国語による訓読加点方法の解明と加点本目録の作成を目指し精密な書誌情報の収集と移点作業を行なった。なお本調査には国際的視点から韓国口訣研究者2名を研究協力者として加えた。 2.韓国国内所蔵の高麗時代を中心とする漢文文献の実地調査朝鮮語による漢文訓読資料について、7月初旬にソウル大学校奎章閣で韓国口訣研究者の協力を得ながら実地調査を行った。 3.ベトナム社会科学院漢喃研究所等所蔵の漢文文献の実地調査ベトナム語による漢文訓読資料について、11月下旬にベトナム社会科学院漢喃研究所及び極東学院で漢文文献の概略的把握とベトナム語による加点資料の捜索を行なった。 4.調査資料の整理、国内資料の実地調査及び研究打合せ調査資料を共有し漢文訓読の全体像を掌握するために、資料整理(データ入力、目録作成を含む)、関連する国内資料の実地調査(京都国立博物館、大東急記念文庫、高山寺)及び国内外で数度の研究打合せを行った。 5.国内及び国際学会で研究成果の報告調査及び研究打合せによって取り纏めのできた部分から国内では訓点語学会、海外では韓国口訣学会等の国際学会で研究成果を報告し、漢字文化圏における漢文訓読について国際的理解の形成を図った。
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Research Products
(5 results)