2009 Fiscal Year Annual Research Report
パプアニューギニアにおける自然環境の資源化と「開発」思想の形成
Project/Area Number |
19401043
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
豊田 由貴夫 Rikkyo University, 観光学部, 教授 (20197974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80153344)
川崎 一平 東海大学, 海洋学部, 教授 (10259377)
紙村 徹 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (40295770)
石川 智士 東海大学, 海洋学部, 准教授 (40433908)
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Keywords | パプアニューギニア / 文化人類学 / 人文地理学 / 保全生態学 / 自然環境 / 資源化 / 開発 |
Research Abstract |
2009年度は前年度に引き続き、1)資源として認識される自然環境をめぐりパプアニューギニアにおいてどのような問題が生じているか、2)現地住民の中に芽生え始めている新たな「開発」思想ともいうべき考え方の追求、3)開発的介入の結果、活発になった人口移動の調査、といった三点に加え、4)資源をめぐる在地住民や外部者とのコンフリクト、5)観光資源の開発、といったテーマの調査を行った。そして上記研究テーマに従い、日本国内における資料収集と研究打ち合わせ、およびパプアニューギニアにおける現地調査を実行した。また今年度は最終年度でもあるため、本研究プロジェクトの最終的な成果公開の方向性に関する議論もおこなった。主たる調査地はイースト・セピック州、ウエスタン・ハイランド州および首都ポートモレスビーである。豊田、熊谷、川崎、石川、新本(研究協力者)はイースト・セピック州における水質調査や住民の健康調査、家族計画の実施状況、国内移民の現状に関する調査を行った。また豊田はウエスタン・ハイランド州にてエコ・ツーリズムに従事する人々の調査を行った。市川は首都ポートモレスビーの華人コミュニティおよびマレーシア華人系資本の新聞社を訪問し、近年のパプアニューギニアにおける華人系企業による天然資源の開発の現状と、それに対する在地社会からの対応に関する調査を行った。さらに国内外の学会や会議での研究発表や学術論文の執筆により、調査結果を公表した。
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Research Products
(8 results)