2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19402014
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
津田 芳郎 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 教授 (30091474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 聰 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90165986)
吉開 将人 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (80272491)
松下 憲一 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教 (60344537)
山本 英史 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90127796)
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Keywords | 老字号 / 店舗経営 / 商慣行 |
Research Abstract |
本年度は研究計画に記したように研究課題に関する文献の収集に努め、関係する一次史料の所蔵状況を調査した。具体的には研究文献は国内で入手しうるものはほぼ収集し終えた。また関連する一次史料を調査する目的で9月に北京、3月に江南地方の档案館・図書館へ赴いた。およそ関係する史料め所蔵状況や残存状況を把握したので、来年度から史料の収集に着手したいと考えている。ただし、率直に言って史料の残存状況は期待に添うものではなかった。共和国建国後の混乱による消失と行政官庁の壁の厚さは想像以上で、これには中国の研究者も困難を極めているという。同時に地方档案館はそれぞれが独自の運営方法を採用し、また外国人への警戒心も強いので適当な档案を発見できてもそれを筆録ないし複写して収集することは容易ではない。これには対策を立てねばならない。 次に、9月に北京へ赴いた際に中国社会科学院経済研究所の研究者7名と我々一行とで座談会を開き、各種の資料の所在、共和国建国後の老字号や商工業・飲食業等に関する研究状況、現在の老字号の置かれている状況などに関して様々な情報を得た。また我々は人民共和国建国以降の老字号はそれ以前とは全く性格が異なるものと認識し、その経営等には関心を寄せていないが、しかし現在も店名として継続している老字号についてはその立地情況等を知る上でも欠かせない調査項目と思い、いくつかの老字号を実地に見学参観した。 さらにこの科研項目とは別の調査で台湾に赴いた際に、偶然にも台湾の老字号数店を訪問できた。来年度は台湾の老字号研究の可能性(特に史料面で)をも探ってみたいと考えている。
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Research Products
(6 results)