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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ポーランド・リトアニアから英・独・仏への出稼ぎの動機・吸引要因の大量観察研究

Research Project

Project/Area Number 19402025
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

吉野 悦雄  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80142678)

Keywords経済事情 / 移民 / 外国人労働 / ポーランド / リトアニア / EU労働市場
Research Abstract

1.平成22年9月にポーランドの研究協力機関を訪問し,平成22年12月の調査国の選定,および調査方法について協議した。科学研究費申請時点での予想どおり平成23年5月1日より,ドイツ・フランスで労働力市場がEU各国にオープンとなることが決定したので,申請時点の予定通り,フランスで調査を行うこととした。
2.平成22年9月に前年度にリトアニアの研究協力機関と同意していたデンマークのコペンハーゲン及び通勤圏の臨接都市で2週間の移民労働者の直接インタビューを実施した。リトアニア人社会学者2名が同行した・23人と一人1時間ほど聞き取りを行ったが,有効な回答は20人から選られた。特に,1)本国での離婚経験者が新天地を求めて移民する傾向にあること,2)1年程度の短期滞在を予定していたにもかかわらず,現地で恋人ができたり,結婚したりすることにより,永住を考えるようになったケースが多数あったこと,3)同性愛者が差別の少ないデンマークに移住したケースが2件ほどあったこと,の3点が今まで調査では観察できなかった新しい発見であった。
3.平成22年12月にポーランドの研究機関の研究員と共にパリにおけるポーランド人出稼ぎ労働者の調査を12日間行った。面会は20名で平成18年に提出した計画書と同等の調査人数であった。労働市場の開放が,既に先取りされていて,ほぼ自由に移民労働ができるようになっていることを確認した。
4.意義と重要性。商業と中小企業では熟練労働者の大幅解雇の動きはなく,東欧からの出稼ぎ移民が西ヨーロッパで必要不可欠な労働資源となっていることが確認された。
5.当初予定した140件の標本データを収集するのに4年かかった。そして140件のデータがないと統計的分析ができないので,今まで公表論文は1本も出していない。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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