2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19402035
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (20319213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油井 清光 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10200859)
佐藤 光 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80296011)
真下 裕之 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (70303899)
樋口 大祐 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90324889)
小山 啓子 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (60380698)
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Keywords | 結社 / 学際性 / 地域的比較 / 歴史的比較 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
2010年度および繰越の認められた2011年度にも、これまでの研究成果を踏まえながらそれらとの継続性を保ちつつ、「結社」という研究視点を共有して、フランス、イギリス、イタリア、インド、日本等を主たるフィールドとして、社会学、文学、歴史学といった人文学の学際的な共通基盤の上に研究を進めていくことができた。本研究では「結社」の概念を幅広く捉え、「結社」の多様性と、社会における人間の活動を考察する際の「結社」という枠組みの有効性を把握し、その上で、フィールドとなるそれぞれの社会における「結社」を具体的に考究することを目指してきたが、本年度の研究の成果として、フィールド調査や資料収集、さらには研究者との交流等を中心として、研究のさらなる展開を図ることができた。「結社」は社会を構成する重要な単位としてもとらえることが可能であるし、様々なかたちの社会運動を支える役割を担うことも可能であるし、他者性を保持しつつ多様性をもった共存的な社会の存在を可能にする手段としてもとらえることができる。当該年度における本研究を通じて、歴史的な展開のコンテクストを踏まえつつ、地域的な比較の観点にも着目しながら、こうした諸側面から明らかとなる、社会における「結社」の意義を明らかにすることができた。さらに2010年度には、東北・東日本大震災とその後の原子力発電所の事故という状況のなか、フランスよりジャン=マリー・ミニヨン氏を神戸大学に招聘して、講演会、学術交流の機会を持つことができ、研究の成果を得る上で非常に有意義であった。そして2011年度末には、これまでの研究成果をまとめるものとして、報告書(100余頁)を作成した。
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Research Products
(13 results)