2008 Fiscal Year Annual Research Report
研究大学の学士課程に適した優秀学生プログラムの開発に関する調査研究
Project/Area Number |
19402046
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近田 政博 Nagoya University, 高等教育研究センター, 准教授 (80281062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 朋子 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (10345861)
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Keywords | 教育学 / 学士課程 / 研究大学 / オナーズ・プログラム |
Research Abstract |
平成20年度は、アメリカのワシントン大学とテキサス大学、オーストラリアのグリフィス大学、英国のエジンバラ大学の4大学について訪問調査を実施し、報告書をまとめた。これら準トップ校あるいは第2グループの大学にとって、特別プログラムの学生がトップ校と遜色ないアウトカム(名門大学院への進学、有名奨学金の採択など)を保障できることは、財政コストを抑えながら教育効果を高める上で一定の有効性をもちうる。オナーズ・プログラムは、大衆化した大学の中で優秀学生に限定した教育プログラムを設けることにより、当該機関の学士課程教育の卓越性を高めるひとつの装置になっている。したがって、同プログラムの存在は、すでにトップの地位にいる大学ではなく、準トップの地位にある大学にとって、大きな効果を期待できると考えられることがわかった。 また、報告者の本務校である名古屋大学高等教育研究センターでは、名古屋大学における学生の自発的な学習活動や研究指導体制に焦点を当てて、これらを論文にまとめ、当センターのジャーナル『名古屋高等教育研究』第9号に投稿した。この他、同センターでは欧米の大学のオナーズ・プログラムから着想を得て、名古屋大学の学士課程学生を対象とした「学生論文コンテスト」を実施し、優秀者に対して表彰を行った。また、特定分野において一定の基礎学力を備えた学生に対し英語で授業を実施する場合のハンドブックである『経済学英語ハンドブックー授業で使える例文集』を作成・オンデマンド出版した。
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Research Products
(3 results)