2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19404007
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
近江谷 克裕 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, ゲノムファクトリー研究部門, 主幹研究員 (20223951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 一浩 独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 研究員 (60273025)
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Keywords | 発光生物 / ルシフェリン / ルシフェラーゼ / 遺伝子 / アラキノカンパ / 発光サメ / 星虫 |
Research Abstract |
新規の生物発光系発光・蛍光プローブを探索するため、世界の発光生物の収集と物質レベルのデータベース化を目的とした海外調査研究を行った。本年度は、これまでの構築した発光生物研究者のネットワークを活用、特に未解明な発光生物として星虫、アラキノカンパ、クモヒトデをターゲットにした海外調査を立案、現地調査を行い、一部サンプルの収集も併せて行った。具体的には2009年6, 9月にはベルギー王国ルーベン大学のJerome Mallefet教授の研究室にて飼育されるクモヒトデを観察、一部のサンプルを収集した。現在、DNA抽出、遺伝子ライブラリーの作成を開始した。なお、Mallefet教授より未解明発光生物の一つである発光サメの収集が可能であるとの情報を得、次年度以降に調査を行う予定である。2009年9月下旬約10日間、中国雲南省中国科学院昆明動物研究所のAndy Liang教授と共同で星虫及び発光甲虫の調査を行った。雲南省南部のシーサーパンナ地方を中心に発光生物の棲息地、棲息状況、生態などを詳細に調査したが、新規の星虫等の採取に至らなかった。なお、連携研究者として大場信義博士(元横須賀博物館)が参加した。2010年2月オーストラリア国ブリスベン市周辺をクイーンズ大学David Merritt博士の指導のもと調査した。山間部の水辺でアラキノカンパ(俗称ツチボタル)を観察、収集した。サンプルが十分確保できなかったことから次年度も調査を行う予定である。なお、連携研究者として呉純博士(産業技術総合研究所)が参加した。
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Research Products
(7 results)