2010 Fiscal Year Annual Research Report
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19404007
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
近江谷 克裕 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 副研究部門長 (20223951)
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Keywords | 発光生物 / 発光プローブ / 発光甲虫 / 発光サメ / 中国雲南省 / ノルウェー / ブラジル |
Research Abstract |
生命科学研究に有用な生物発光系発光・蛍光プローブを探索するため、これまでの調査研究や世界的な生物研究者のネットワークの情報を基に、世界の発光生物の収集し、物質レベルのデータベース化を目的とする。本年度はノルウェーでの発光サメ、中国四川・雲南省での発光甲虫、及びブラジルの発光キノコ、発光甲虫の調査を目的としたフィールド調査研究を行った。個々の調査研究概要は以下である。 1)2010年7月6-11日までノルウェー王国ベルゲン大学海洋研究所にて、ベルギー王国ルーベン大学のJerome Mallefet教授のグループ(大学院生2名)と合同で、産業技術総合研究所近江谷、三谷研究員が参加して発光サメの採取、生態・発光観察、及び発光部位の採集を行った。一部はDNAとして採取、日本に持ち帰り、現在、発光酵素のクローニングを実施中である。 2)2010年8月2-14日まで中国雲南省中国科学院昆明動物研究所のAndy Liang教授と共同で四川省西部から雲南省北部にかけてのチベット台地にて星虫及び発光甲虫の調査を行った。日本側から近江谷、大場(研究協力者・産総研客員研究員)が、中国側からAndy Liang、Li研究員や大学院生の総勢5名が参加した。発光甲虫の棲息地、棲息状況、生態などを詳細に調査した。得られたサンプルは近江谷が持ち帰り、組織標本を作製併せてサンプルを保存した。大場は生息状況等を記録、映像及び試料を日本にて解析、現在、データを検討中である。 3)2011年2月22日-3月2日までブラジル国ソロカバ市の国立サンカルロ大学ソロカバ校のVadim Viviani教授のラボを訪問、飼育中の各種ブラジル産発光甲虫類を観察、飼育法などの情報収集を行った。さらにソロカバ市近郊の大西洋亜熱帯雨林にて発光甲虫の採取、観察を行った。日本側より近江谷が参加、今後の共同調査研究の方針を確認した。
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Research Products
(2 results)