2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Architectural Study on the Ruins at the Abusir-south and its Surrounding Area in Egypt
Project/Area Number |
19404019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Cyber University |
Principal Investigator |
KASHIWAGI Hiroyuki Cyber University, 国際文化学部, 准教授 (60277762)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Keywords | 古代エジプト / アブ・シール南 / 石造建築 / 古代遺跡 / 復元研究 / 建造工程 / 発掘調査 |
Research Abstract |
エジプト、アブ・シール南丘陵遺跡は、早稲田大学エジプト調査隊によって1991年に発見された遺跡である。当該遺跡からは、古王国時代の建造物や中王国時代の岩窟遺構群、新王国時代の石造、煉瓦造建造物が発見されており、古代エジプト王朝時代の聖地の一つとして重要な位置を占め続けてきたと考えられている。 研究代表者の柏木は建築班主任として当遺跡の調査研究および保存整備に携わってきた。成果の一部は自身の学位論文としてまとめられたが、遺構の残存状況は総じて悪く、平面の把握すら困難な箇所も少なくなかった。そのため発掘区域を広げ、散乱した石材や関連部材を可能な限り収集して、より確度の高い復元像を提示することが求められた。 本研究はこうして得られた散乱建材の分析を基に、出土遺構の復元考察を行うとともに、アブ・シール南丘陵遺跡の特質を包括的に抽出することを目指したものである。
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