2009 Fiscal Year Annual Research Report
西シベリア塩性湖チャニー湖における高次消費者を中心とした生態系解析
Project/Area Number |
19405008
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鹿野 秀一 Tohoku University, 東北アジア研究センター, 准教授 (70154185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝田 智俊 岩手大学, 農学部, 教授 (10089930)
竹原 明秀 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (40216932)
太田 宏 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教 (10221128)
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Keywords | 国際研究者交流 / ロシア / シベリア / 湖沼 / 生態系 / 食物綱 / 魚類 |
Research Abstract |
西シベリア・チャニー湖沼群において、生産者から高次の消費者である魚類や鳥類までの食物網の解析と湖沼群の物理的、化学的特徴を明らかにすることを目的としている。 1.本年度は、最終年度にあたるため、現地調査としてはミヤマガラスの営巣地における窒素環境や植生への影響をみるために、溝田智俊が調査に赴いた。ミヤマガラスの営巣地における化学分析や植生調査から、ヒナへの給餌に伴うエサからの窒素供給による土壌環境やや植生への影響が明らかになった。 2.昨年度までに採集したサンプルの追加分析や今までのデータの解析を行った。大チャニー湖の北部と小チャニー湖の流入河川域において採集した生物サンプルの炭素・窒素安定同位体分析を行った。その結果、水平方向で水界が独立していて、ローカルな食物網が存在しているだけでなく、水界によって一次生産者の植物プランクトンとソウ類などの寄与が異なることが明らかになった。 3.気象衛星NOAA画像データベースから2000~2009年の10年間のチャニー湖周辺の画像データを選び出し、湖水面の季節変化を解析した結果、環境モニタリングに適している地域を確認することができた。 4.ノボシビルスク州の漁獲量について経済資料の解析を行った。 5.ロシア科学アカデミーシベリア支部動物分類学生態学研究所の所長を含む研究者5名を11月と1月に招へいして、日本側研究者とともにセミナーを2回開催し、3年間の研究の総括を行った。
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Research Products
(2 results)