2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19405019
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北島 宣 Kyoto University, 農学研究科, 准教授 (70135549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米森 敬三 京都大学, 農学研究科, 教授 (10111949)
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Keywords | 在来カンキツ / 無核性 / 遺伝資源 / 中国 / タイ / ベトナム |
Research Abstract |
1.中国:9月18日から9月22日までに中国へ赴き、研究協力者である同済大学の楊氏を訪問し、12世紀に著わされた中国最古の現存するカンキツ専門書「橘録」や中国在来カンキツ栽培の歴史およびカンキツの起源・分類・種分化に関する中国の書籍・文献等を入手した。さらに楊氏とともに、浙江省台州市の浙江省柑橘研究所を訪問し、正式に調査協力を依頼して研究打ち合わせを行うとともに、圃場を視察して着果程度などを確認し、当地における萌芽期、開花期、成熟期について聞き取り調査を行うとともに、保存されている中国在来カンキツの予備的な種子調査を行った。これらの情報や結果をもとに、成熟期の果実調査および染色体調査のためのカンキツ種・品種・系統を決定した。11月21日から11月26日まで再び中国に赴き、浙江省柑橘研究所の調査対象カンキツの成熟果実の写真撮影および果実特性調査を行うとともに、種子数を調査し、種子の播種を行った。さらに、重慶市の中国農科院柑橘研究所を訪問し、研究協力を打診するとともに、圃場を視察して着果程度などを確認し、当地における萌芽期、開花期、成熟期について聞き取り調査を行った。 2.タイ:7月30日から8月4日までタイに赴き、研究協力者であるカセサート大学のYapwattanaphun氏と同行して東北部のプラとピッチットの園芸研究所を訪問し、タイにおける在来カンキツの保存フィールドを視察した。園芸研究所では在来カンキツの果実調査はできなかったので、近隣の栽培圃場を視察し、タイ在来カンキツの果実調査と種子調査を行った。 3.ベトナム:8月9日から8月12日までベトナムに赴き、熱帯・亜熱帯果樹の遺伝資源保存と利用に関する国際シンポジウムに出席し、ベトナムの在来カンキツに関する情報を入手するとともに、ベトナム農業科学研究所に翌年のベトナム在来カンキツ調査の協力を依頼した。
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