2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19405019
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北島 宣 Kyoto University, 農学研究科, 教授 (70135549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米森 敬三 京都大学, 農学研究科, 教授 (10111949)
山本 雅史 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (00305161)
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Keywords | 園芸学 / カンキツ / 無核性 / 遺伝子 / 類縁関係 |
Research Abstract |
中国、タイ、アメリカおよび日本で調査した約300品種・系統のうち、中国の在来品種'南豊蜜橘'の無核系統が無核紀州型の無核性発現を発現するものと考えられた。'南豊蜜橘'果実は日本のキシュウミカンに類似しており、コミカン類に分類されると考えられた。 中国と日本で調査したものを中心に133品種・系統について、クロロプラストDNAの塩基配列を比較したところ、塩基配列の違いに基づき、マンダリン型、ブンタン型、シトロン型、キンカン型、カラタチ型の基本型に明確に分類でき、調査した中国在来品種・系統の多くはマンダリン型であったが、日本在来品種・系統では、マンダリン型はキシュウミカンとウンシュウミカンのみであり、他はタチバナ、コウジ、シークワーサーを含めてすべてブンタン型であった。これらのうち、116品種・系統を用いてゲノムDNAのSSR解析を行ったところ、'南豊蜜橘'はキシュウミカンのクラスターに含まれること、'本地早'はウンシュウミカンのクラスターに含まれること、中国の在来品種のみで構成されるクラスターはタチバナやシークワーサーと比較的近いこと、中国のシカイカンやスンキは地中海マンダリンクラスターに含まれ、このクラスターはキンカンと比較的近いことなどが示された。 一方、細胞質がマンダリン型をもつものについて、中国在来品種は、種子を発芽させてRAPD解析により珠心胚実生を特定して根端を採取し、日本在来品種は幼葉を用いて染色体調査を行った結果、A型やB型染色体が少なく、染色体構成はいずれも比較的単純であったが、品種・系統により異なることが明らかとなった。
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