2008 Fiscal Year Annual Research Report
サゴヤシの生育環境と生育特性およびデンプン生産性との関係
Project/Area Number |
19405023
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉田 徹志 Kochi University, 教育研究部自然科学系, 教授 (10145112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 由徳 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (00093956)
宮崎 彰 高知大学, 教育研究部自然科学系, 准教授 (00304668)
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Keywords | 熱帯作物 / サゴヤシ / デンプン / 環境保全 / 食品 |
Research Abstract |
インドネシアのテビンティンギ、クンダリ、アンボンのサゴヤシ栽培3地域において、それぞれ、ナショナルチンバーアンドフォレストプロダクト社、ハルオレオ大学、パチムラ大学の研究者の協力により、2008年7月から11月までに調査を実施した。 昨年度と同様の調査方法で、各地域のサゴヤシ樹の全長、樹幹長、樹幹直径、葉数の測定や根系の発達調査などとともに、各現地農家において、サゴヤシ栽培とデンプン生産や利用に関する聞き取り調査を行なった。 根系の調査は、サゴヤシ樹幹基部と、さらに水平方向へ1m、2mの3地点において、深さ0〜90cmの間で30cm×30cm×30cmの土壌ブロックを3層採取して行なった。各土壌ブロックから土壌を洗い流して根を取り出し、水洗後、直径が5.5mm以上の根を太根、2〜5.5mmの根を中間根、2mm以下の根を細根として分級し、それぞれの新鮮重を測定した。サンプルの一部については、根長と乾物重を測定し、樹幹位置から水平および垂直方向への根系発達状態を定量的に解析した。さらに、根を我が国に持ち帰り、無機成分を測定した。 サゴヤシ樹の地上部生長にともなう太、中間、細根の水平、垂直方向への発達について、また、土壌条件や根の形態の差異による無機成分含有量の推移などについて総括的に解析を行なっている。これまでのデータに加えて、サゴヤシ生育特性と環境条件の関係について、今後さらに調査を進め、デンプン収量の安定的な確保のための基礎的な資料を蓄積する予定である。
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Research Products
(1 results)