2009 Fiscal Year Annual Research Report
サゴヤシの生育環境と生育特性およびデンプン生産性との関係
Project/Area Number |
19405023
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉田 徹志 Kochi University, 教育研究部・自然科学系, 教授 (10145112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 由徳 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 教授 (00093956)
宮崎 彰 高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (00304668)
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Keywords | 熱帯作物 / サゴヤシ / デンプン / 環境保全 / 食品 |
Research Abstract |
マレーシアのサラワク州ムカおよびダラト地域のサゴヤシ栽培2地点において、サラワク州土地保全開発局(LCDA)、ハルオレオ大学の各研究者と栽培農家の協力により、2009年11月に調査を実施した。 各地域において、サゴヤシ栽培状況とデンプン生産や利用に関する聞き取り調査を行なった。さらに、収穫期のサゴヤシ各3樹の全長、樹幹長、樹幹直径、葉数の測定を行ない、樹幹の上、中央、下部より中心付近の髄部および葉身の中央部より試料を採取した。 根系の発達調査は、昨年度と同様の方法で、サゴヤシ樹幹基部と、さらに水平方向へ1m、2mの3地点において、表層より深さ0~90cmの間で30cm×30cm×30cmの土壌ブロックを3層採取して行なった。各土壌ブロックから土壌を洗い流して根を取り出し、水洗後、直径が5.5mm以上の根を太根、2~5.5mmの根を中間根、2mm以下の根を細根として分級し、それぞれの新鮮重を測定した。サンプルの一部については、根長と乾物重を測定し、樹幹位置から水平および垂直方向への根系発達状態を定量的に解析した。さらに、根の一部を我が国に持ち帰り、無機成分を測定した。また、土壌条件や根の形態の差異による無機成分含有率の推移などについて総括的に解析を行ない、地上部の生長やデンプン生産量と地下部の生育との関係について考察を行っている。 今後さらに調査を進め、デンプン収量の安定的な確保のため、サゴヤシ樹の地上部生長にともなう太、中間、細根の水平、垂直方向への発達と生育特性と環境条件の関係について、基礎的な資料を蓄積する予定である。
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Research Products
(2 results)