2007 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯アジア山地林ブナ科樹木個体群のマルチスケール分布様式の地理的変異
Project/Area Number |
19405025
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
大久保 達弘 Utsunomiya University, 農学部, 教授 (10176844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 護 京都大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (70183291)
原 正利 千葉県立中央博物館, 主任研究員 (20250144)
逢沢 峰昭 宇都宮大学, 農学部, 助教 (70436294)
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Keywords | 熱帯アジア / 山地帯林 / ブナ科 / 種の分布様式 / 地理的変異 |
Research Abstract |
熱帯アジア山地帯のブナ科樹木の種個体群の1)異なる空間スケールでのブナ科樹木の分布様式の解明、2)その分布を規定する要因・メカニズムとの関連性の解析を行う目的で。今年度は特に以下の部分に焦点を絞って現地調査を実施した。 1) 広域スケール(1地域レベル:10000km^2程度、中国南部、インドシナ半島北部、ボルネオ島北部の各地域のうち中国雲南省、北タイドイインタノン山、マレーシア・サラワク州全域):既往の研究で情報が欠如している地域について、文献、標本などのデータを収集し、地理情報によるデータベース化を行った。 2) 中域スケール(1山岳レベル:100km^2程度、中国西南部雲南省アイラオ山地):既往の研究で情報が欠如している地域について、各熱帯山地の樹種の垂直分布におけるブナ科の種レベルの分布様式を明らかにした。 3) 狭域スケール(1調査区レベル:50ha程度、ボルネオ島ランビル丘陵52ha調査区、北タイ15ha調査区、中国雲南省アイラオ山地の各調査区):地域内のブナ科のハビタットにおける個体群の地形傾度の違いによるハビタット分化、および時系列毎木調査データ取得による森林の維持機構の解明を行った。
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Research Products
(2 results)