2007 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア在来種牛の産肉性・栄養素の利用性と栄養水準との関係解明
Project/Area Number |
19405041
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
熊谷 元 Kyoto University, 農学研究科, 准教授 (50221940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広岡 博之 京都大学, 農学研究科, 教授 (60192720)
大石 風人 京都大学, 農学研究科, 助教 (50452280)
林 義明 名城大学, 農学部附属農場, 助教 (20454415)
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Keywords | 熱帯アジア / 在来種 / 産肉性 / 栄養水準 |
Research Abstract |
1.情報収集1):タイ国において蓄積されたタイ-ケダー牛および外来種ゼブ系牛の成長・肥育・栄養素の利用性に関するデータを解析し、給与飼料、成長速度、成熟体重、肉量、肉質に関する情報を得た。それらの情報を解析し、その結果を実地試験計画の細部の調整に資した。情報収集2):ネパール国、バングラディッシュおよびインドにおいて蓄積した水牛の成長と肥育に関するデータを解析し、給与飼料、成長速度、成熟体重、肉量、肉質に関する情報を得た。それらの情報を解析し、その結果を実地試験計画の細部の調整に資した。また、一般農家において飼養される仔水牛の育成方法を聞き取り調査し、体重および体格を測定した。2.実地試験1)栄養水準の違いがタイ-ケダー雄牛の産肉能力とエネルギー・窒素代謝に及ぼす影響:タイ国プリンスオブソンクラー大学自然資源学部(タイ国ハジャイ)において、タイ-ケダー雄牛10頭を確保し、肥育試験に向けて放牧主体で育成を開始した。育成中の体重と体格測定を定期的に行う体制を整えた。実地試験2)栄養水準の違いがムラー雄水牛の産肉能力とエネルギー・窒素代謝に及ぼす影響:ネパール国トリブバン大学農畜産部(ネパール国チトワン)において、ムラー種雄水牛18頭(平均月齢14ケ月、平均体重130kg)を確保した。3つの栄養水準(全期低栄養、前期低栄養-後期高栄養、全期高栄養)を設定し、終了時体重を280kgとして肥育試験を開始した。基礎飼料として尿素処理イナワラを試験全期間を通じて給与する体制を整えた。以上は、今後本格的に進められる肥育試験のための基盤整備として重要である。
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Research Products
(2 results)