2009 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア在来種牛の産肉性・栄養素の利用性と栄養水準との関係解明
Project/Area Number |
19405041
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
熊谷 元 Kyoto University, 大学院・農学研究科, 准教授 (50221940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣岡 博之 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60192720)
大石 風人 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教 (50452280)
林 義明 名城大学, 農学部附属農場, 助教 (20454415)
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Keywords | 熱帯アジア / 在来種 / 産肉性 / 栄養水準 / 水牛 / 牛 / 国際情報交換 / ネパール:タイ |
Research Abstract |
実地試験1):南タイにおいて2つの栄養水準(前期低栄養-後期高栄養(LH区))および全期間高栄養(H区)を設定し、肥育試験を継続中である。実地試験2):中央ネパールにおいてムラー系雑種雄水牛に対し、1%尿素処理イナワラを飽食させた上で濃厚飼料を1日に体重の1.50%給与するH区、0.75%給与するL区、体重190kgに達するまで0.75%その後1.50%給与するLH区を設定して体重250kg超まで肥育し、屠体成績を得た。終了時体重、温枝肉重量および枝肉歩留の全平均は268kg、134kgおよび50.1%で区間差はなかった。かたばらの重量はL区が他の2区に比較して小さかった(p<0.05)。心臓、肝臓および腎臓重量はH区がL区に比較して大きかった(p<0.05)。枝肉申の筋肉、脂肪および骨の重量(kg)には栄養水準による差はなかった。すべての個体はBMS1、BCS7およびBFS1の値を示した。ロース芯部分の水分、脂肪および粗タンパク質含量(%)に差は認められなかった。試験終了時の代謝試験の結果、L区のDM、OM、CP消化率および窒素蓄積量が岨区とH区に比較して低かった(p<0.05)。調査研究:タライ地域での山羊と鶏の飼養、食肉としての消費と取引の明示を目的として、チトワン県内小規模農家34戸にて、2009年7月(雨期)と2010年1月(乾期)に調査した。7月~1月には食肉として消費、取引された山羊と鶏の頭羽数等を調べた。 山羊には雨期に野草ととうもろこし茎葉、乾期に稲藁が粗飼料として、ふすまが両期共に補助飼料として給与された。 鶏には両期共にふすまが主に不断給餌された。山羊の体格測定値からは体重を推定する一次式が算出された。自家消費と生体購入は鶏が、生体販売は山羊が多く、ネパール最大祭事のある10月での消費と取引が最多であった。
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Research Products
(9 results)