2008 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュにおける在来家畜及び野生原種の遺伝資源学的・文化人類学的研究
Project/Area Number |
19405043
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
天野 卓 Tokyo University of Agriculture, 農学部, 教授 (90078147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 良博 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90092303)
池谷 和信 東京農業大学, 国立民族学博物館・民族社会研究部, 教授 (10211723)
万年 英之 神戸大学, 自然科学研究科, 准教授 (20263395)
野村 こう 東京農業大学, 農学部, 講師 (60277241)
高橋 幸水 東京農業大学, 農学部, 助教 (50408663)
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Keywords | 在来家畜 / バングラデシュ / 系統遺伝 / 遺伝資源 / 家畜飼養文化 |
Research Abstract |
調査対象国における在来家畜および野生原種を対象に、一般外貌形質、経済形質、毛色、管理システム等を調査した他、血液採取を実施し、実験室において血液からDNAの抽出を行い、一部家畜については血液蛋白多型や血液型分析を行った。また文化人類学的調査を通じ、在来豚を遊牧させながら生活を維持している人々が保有する独特な家畜飼養文化を調査した。これらの調査・分析を通じ、バングラデシュの在来家畜および野生原種の現状を詳細に把握した。 具体的な成果は下記のとおりである。 1)調査対象動物として、牛、水牛、山羊、豚、鶏等の在来家畜に加えて、野生原種である野鶏を調査することができた。 2)調査は聞き取り調査、質的形質の観察記載、量的形質の測定、血液・組織等の試料採取を実施した。 3)形態形質調査として、毛色、羽装等の外貌上の特徴記載、写真撮影、体型測尺を行った。 4)分子遺伝学的調査として、まず血液試料の分離及びDNA抽出を行った。各動物のDNA試料は帰国後各研究分担者の研究室に保管した。 5)遺伝生化学的調査として、水牛の血清アルブミン蛋白多型および鶏の血液型の分析を実施した。 6)解剖学的調査として、鶏頭骨の標本作製を行い、その頭骨の骨計測を実施した。
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