2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Epidemiological characterization on HIV-1 infection in Thailand and Bangladesh
Project/Area Number |
19406019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 海外学術 |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
HOSHINO Hiroo Gunma University, 大学院・医学研究科, 教授 (00107434)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | HIV-1 / エイズ / コレセプター / 抗酸化剤 / 感染抵抗性 |
Research Abstract |
HIVに感染している人がタイには既に60万人位いる。しかし多くの人が経済的な理由から標準的な医療を受けられていない。医療面での大きな制約がアジアにはある。本研究ではエイズ発症を遅らせる簡便な方法を探索する。またバングラデシュでは、不思議なことにまだHIV感染の大きな流行が起きていない。感染拡大の実態を解明することにより有効な感染防止対策を提案する。 1)HIV感染の特徴のウイルス学的解析 バングラデシュでHIV感染状況をモニタリングし、HIVの遺伝子解析を行う。HIV感染のウイルス学的解析により、今後の流行の予知やウイルスの病原性を解析する。バングラデシュ人のリンパ球がHIV抵抗性であれば、その抵抗性の理由を明らかにする。 2)抗酸化剤の培養系での性質の解析 酸化ストレス下では、TNFαなど因子が産生され、TNFはHIV増殖を促進する。そこで、抗酸化剤(緑茶抽出物、アスタキサンチン)について以下の検討を行う。a.抗酸化剤のTNF産生抑制作用について。b.TNFによる細胞死に対する抗酸化剤の影響について。c.HIVによる細胞死の抗酸化剤の阻止効果について。d.HIV感染者における酸化状態の特徴・病原性について。 3)抗酸化剤のviral loadに対する影響について 登録したHIV感染者のうち、同意の得られた人45人(15人に緑茶抽出物、15人にアスタキサンチン、15人を対照群)に薬剤を投与する。投与前、1月後、2月後,3月後に、HIVウイルス量、CD4リンパ球、血中TNFα量などのデータを測定し、その影響を解析する。
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