2007 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上における室内空気汚染と居住の健康状態に関する調査研究
Project/Area Number |
19406020
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上島 通浩 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80281070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那須 民江 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10020794)
横山 和仁 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00158370)
北村 文彦 三重大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20301145)
柴田 英治 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (90206128)
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Keywords | 室内空気汚染 / VOC / バングラデシュ / 中国 / 子供 / 健康 / 国際研究者交流 / バイオマス燃料 |
Research Abstract |
本研究では、経済の発展状況及び文化の異なる国における室内空気汚染状況とその健康への影響を明らかにする目的で、バングラデシュ(2004年のひとりあたり国民所得が440米ドル)及び中国(同1290米ドル。ただし沿海部の都市では4000-6000米ドルに達すると言われる)の住居を対象に調査を行う。特にバングラデシュでは、予備調査においてガスや石油など化石燃料使用家庭の二酸化窒素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン濃度、総揮発性有機化合物濃度が、薪や家畜の糞等を使用するバイオマス燃料群に比べ高く、通説と異なる結果であったため、夏、冬を通してこの結果を一般化できるか検証する。平成19年度は、中国は大連市で夏季に、バングラデシュは冬季にダッカ市内及びその近郊と、モルビバザール及びその近郊で調査を行った(合計約300軒)。揮発性有機化合物については、拡散型サンプラーを用いて捕集後日本に空輸して測定した。大連市においては、一般住宅等69軒165箇所の室内空気中の汚染物質濃度(ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンその他の揮発性有機化合物)は全体として日本国内と同水準で、ホルムアルデヒドを例にとると、日本の室内濃度指針値0.1mg/m^3を越えたのは3箇所のみであった。バングラデシュの揮発性有機化合物、一酸化炭素、二酸化炭素、粉塵濃度の測定結果、問診票、燃料に触れる手のATP量については現在解析中である。
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Research Products
(2 results)