2008 Fiscal Year Annual Research Report
少子高齢社会におけるディジーズ・マネージメントの国際比較研究
Project/Area Number |
19406033
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
松尾 ミヨ子 Osaka Prefecture University, 看護学部, 教授 (10199763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町浦 美智子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70135739)
上野 昌江 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70264827)
田中 京子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90207085)
中山 美由紀 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70327451)
青山 ヒフミ 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (80295740)
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Keywords | 慢性疾患 / 疾病管理 / マネージドケア / 長期自己管理 / 文化的差異 |
Research Abstract |
<目的>諸外国でのディジーズ・マネージメントの実態を調査し、慢性疾患など長期療養を必要とする人へのケア提供方法、対策について検討する。 調査場所:(1)カナダのMcGill大学付設のChest Institute(モントリオール)、(2)英国のSt George HospitalとKingston大学(ロンドン)、(3)ドイツのGerg-August大学病院、Fachshule Osnabruck(老人看護専門学校)、他老人福祉施設と助産師養成課程の学校と病院。 調査内容:(1)Chest Instituteでは、慢性呼吸器疾患外来で、医師を総括とする看護師、栄養士、理学療法士による地域連携システムを用いた慢性疾患の急性増悪予防プログラムの機能状況、(2)St George病院では,英国独自の医療政策による患者費用負担の少ない医療内容と増加する糖尿病患者の看護師による外来指導(Walk-in Clinic)、訪問サービスの実状、(3)ドイツでは老人福祉とケア、神経障害に伴うリハビリテーション機器の開発、助産師活動の実際。<成果>慢性疾患管理は各国の医療制度に基づいた疾病管理プログラムとそれに必要な医療職種が活用または訓練されていた。地域連携が重視され、中核病院と地域医と看護師の役割分担、地域で患者を看る構造が築かれつつある状況であった。また看護職の職域拡大の傾向がみえた。これらは、先進諸国に共通し、患者の慢性疾患自己管理能力を促進する方法を見出す試みであり、米国発の疾病管理モデルを国情に合わせ適用する努力過程といえる。老人ケア、助産活動では福祉政策見直し、出産時からの家族支援が検討されていた。
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Research Products
(1 results)