2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500005
|
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
黒澤 馨 Ibaraki University, 工学部, 教授 (60153409)
|
Keywords | デジタル署名 / 否認不可署名 / 汎用結合安全性 / RSA |
Research Abstract |
筆跡鑑定のプロにとっては、与えられたサインσが本当にアリスの署名かどうか、検査するのは容易である。これに対し、デジタル情報に対し、万人が筆跡鑑定の素人となるような署名方式を否認不可署名方式という。その代わり、署名者アリスは、正当な検証者ボブに対してのみ、確認プロトコルを走らせることにより平文と署名文の組(m, σ)の正当性を証明する。また、否定プロトコルを走らせることにより(m, σ)の非正当性を証明する。さらに、否認不可署名σを発行した後、署名者が何らかの情報を公開することにより、そのσを(万人検証可能な)デジタル署名に変換することが可能な方式を、選択的convertible否認不可署名方式という。 本研究では、まず、従来の安全性の定義の問題点を指摘するとともに、否認不可署名方式の汎用結合可能(UC)安全性について検討した。すなわち、そのようなUC安全性を定義するとともに、それと等価となるstand aloneなsettingにおける安全性の定義を示した。この結果は、従来知られているChaum方式を含むほとんど全ての方式は、より複雑なプロトコルに組み込まれたとしても、安全であることを示している。 次に、RSA仮定の下で安全な選択的convertible否認不可署名方式を初めて構成した。さらに、Twin RSA問題という興味深い問題も導入している。
|
Research Products
(4 results)