2007 Fiscal Year Annual Research Report
プロセッサアダプティブ命令レベル並列化コンパイラに関する研究
Project/Area Number |
19500024
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
曽和 将容 The University of Electro-Communications, 大学院・情報システム字研究科, 教授 (00008567)
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Keywords | コンパイラ / 並列処理 / キューコンピュータ |
Research Abstract |
本年度はC言語からターゲットのプロセッサの並列化アセンブリ言語プログラムを得ることを目的として,基本的なコンパイラの骨格を完成させ基本的なバクをなくすことに集中した。 本コンパイラではGCCコンパイラのフロントエンドによって作られた構文木GIMPLEを利用し,ここからQTREESと呼ばれる木を作り,その後それをLeveled DAGと呼ばれるレベル付きDAG(Directed Acyclic Graph)に変換する.Leveled DAGは並列化コード生成を容易にするために考えられたDAGであり,この段階で全ての並列性を抽出する.次にこれを元にプロセッサに要求される定並列化を中心に行い,アセンブリ言語に直しやすいQTL形式に変換し,その後アセンブラASMを得る.稼働中のコンパイラは基本変換アルゴリズムの開発,コンパイラの構造の正しさを見るために機能が非常に限定されたものになっていたが,この限定を一づつ解放しC言語全てにたいしコンパイルできるように拡張しバグをとった.その結果,任意のプログラムのコンパイルに成功し,実用的なコードを出し始めている.
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Research Products
(6 results)