2009 Fiscal Year Annual Research Report
述語抽象化検証による大規模組込みシステム向きオブジェクト指向設計自動検証手法
Project/Area Number |
19500025
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山根 智 Kanazawa University, 電子情報学系, 教授 (70263506)
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Keywords | リアルタイムオブジェクト指向 / 抽象化精錬検証 / 構造とリアルタイム性の抽象化 / 動的リアルタイムCEGAR / モデル検査 / オブジェクトの生成消滅 |
Research Abstract |
本年度は、19年度のステートチャートの構造の抽象化精錬検証方式の開発と実装及び時間ステートチャートの構造と時間の抽象化精錬検証方式の開発と実装、20年度のリアルタイムオブジェクト指向言語の設計とその検証方式の開発を受けて、オブジェクトが生成消滅するシステムの抽象化精錬で直接に検証できる、動的リアルタイムCEGARの開発と実装に取り組んだ。 その結果、動的リアルタイムCEGARの実現により、オブジェクトの生成消滅といった構造の変化及びリアルタイム性を同時に抽象化精錬して、リアルタイムオブジェクト指向システムの効率的なモデル検査が実現できることを明らかにした。 これは、リアルタイムシステムの効率的な検証方式の実現可能性を実証したばかりではなく、広くオブジェクト指向システムの効率的な検証方式の実現可能性を実証しており、Javaなどのオブジェクト指向言語で記述されたインターネット上のソフトウェアの効率的な検証方式の実現可能性を示唆しているといった重要な意義のあるものである。 来年度は、本研究の成果を広く適用させるために、広くオブジェクト指向システムの効率的な検証方式の解明に取り掛かる予定である。
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[Journal Article]2010
Author(s)
山根智(分担)(共著)
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Journal Title
電子情報通信学会ハンドブック/知識ベース (オーム社) (電子版公開予定)
Pages: 1-6
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