2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500030
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
鵜林 尚靖 Kyushu Institute of Technology, 情報工学部, 准教授 (80372762)
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Keywords | モデル駆動開発 / アスペクト指向 / モデルコンパイラ / ドメイン特化言語 / 拡張可能モデリング環境 / 検証 |
Research Abstract |
本研究は、我々が取り組んでいる拡張可能なアスペクト指向モデリング支援環境(AspectM支援ツール)構築に関する研究の一環として実施している。AspectM支援ツールは開発者自身が機能拡張できるモデルエディタとモデルコンパイラから構成される。拡張可能なため開発ドメインに適したモデル変換が可能になるという利点を持つ一方、変換の正しさを保証することが困難になる。 本年度は、このような問題を解決するため、検証可能なモデルコンパイラを実現するための要素技術をプロタイプ開発した。検証項目として、(1)モデル変換された結果が文法的に正しいか(メタモデルに適合しているか)?、(2)開発者が施したモデル変換に対する拡張が意図した形で行われているか?、の2点を考えた。 さらに、本年度は、AspectMが提供する拡張機能の有効性を具体的なドメイン特化言語(DSL:Domain-Specific Language)を構築することにより評価した。我々は組込みシステムを対象としたコンテキスト分析手法CAMEmb(Context Analysis Method for Embedded Systems)を開発しているが、これを支援するモデリング環境をAspectMの拡張機能を用いて実際に構築した。新たなプログラミング作業は必要とされず、AspectMが提供する拡張機能のみで実現できた。今後は、このようにして構築したドメイン特化言語に対するモデルコンパイラの検証について、本年度開発した上記の検証機能の観点から掘り下げて行く予定である。具体的には、CAMEmbを事例としたモデルコンパイラの検証事例を作って行く計画である。 本年度の研究成果は、ICSEやECOOPなどのワークショップで発表した。来年度以降は、国際会議に論文投稿して行く予定である。なお、開発したAspectM支援ツールは我々の研究室のホームページ(http://posl.minnie.ai.kyutech.ac.jp/)から公開している。
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