2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500031
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
滝本 宗宏 Tokyo University of Science, 理工学部, 講師 (00318205)
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Keywords | 高位合成 / コンパイラ / FPGA / 並列化 / コード最適化 / スケジューリング / コンパイラ共通基盤 / 投機実行 |
Research Abstract |
平成19年度に行った研究と成果は次の3つである. 1.部分冗長除去に基づく大域命令スケジューリング 高位合成において,命令レベル並列性を高めることは,実行効率と消費電力低減の両方に貢献する.本手法は,部分冗長除去という計算の移動を用いた冗長性の除去法を応用し,大域スケジューリングとループスケジューリングの両方を任意のプログラム上で実現できる.さらにスケジューリングの際に生ずる可能性のある冗長性を除去でいるので,合成する回路の面積を小さくする効果ももつ.平成19年度は,本手法のプロトタイプを,Sparcプロセッサ上に実現し,その効果を実証した. 2.質問伝播に基づく大域値番号付け 部分冗長除去はプログラム全体を解析するコード最適化なので,各計算ごとに行う命令スケジューリングに応用するには,コストが高い.そこで,各計算式の出現に対して,必要最低限の範囲を解析して,冗長性の検査を行う手法を実現した.本手法が従来法に比べ,効果,効率ともに優れていることを示した. 3.COINSコンパイラの高位合成向けコード生成部の実現 コンパイラ共通基盤であるCOINSのコード生成部を用いて,素朴な高位合成を実現した.最終的に,スケジューリング等のコード最適化と組み合わせて,品質の良い回路生成を目指す.
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Research Products
(4 results)