2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500031
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
滝本 宗宏 Tokyo University of Science, 理工学部, 講師 (00318205)
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Keywords | コード最適化 / 高位合成 / コンパイラ / 命令スケジューリング / 部分無用コード除去 / 部分冗長除去 / 投機的移動 / 質問伝播 |
Research Abstract |
平成20年度に行った研究と成果はつぎの2つである. 1.質問伝播に基づく部分無用コード除去の実現 無用コード除去は,計算結果が使用されない命令を除去する最適化であり,目的コードの実行効率を向上させるばかりでなく,コードサイズを小さくする効果がある、すなわち,無用コード除去を高位合成に適用した場合,生成する回路面積を小さくできることが期待できる.本研究では,無用コード除去を拡張した部分無用コード除去を必要に応じて各文に適用できる要求駆動型の部分無用コード除去を実現した.部分無用コード除去は,コードを降下させる最適化なので,命令を前向きにスケジューリングするために利用することができる.本手法を,この命令スケジューリングとして応用することによって,解析コストを低減させることができる. 2.質問伝播に基づく投機的部分冗長除去の実現 部分冗長除去を命令スケジューリングに応用する場合,ループ不変式をループ外に移動できる条件に制限があった.本研究では,実行経路の一部に,新しく計算を導入することがあっても,ループ不変式をループ外に移動させることを優先できる要求駆動型の部分冗長除去を実現した.本手法を命令スケジューリングに応用することによって,より広範囲のスケジューリングが可能になる.
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Research Products
(1 results)