2007 Fiscal Year Annual Research Report
WPNを用いた知的環境認識型ワイヤレスセルラネットワーク
Project/Area Number |
19500053
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
杉浦 彰彦 Toyohashi University of Technology, 工学部, 准教授 (40235867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 正知 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教 (10324493)
水野 真士 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教 (20314099)
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Keywords | ワイヤレス / ネットワーク / WPAN / 環境認識 / インテリジェント |
Research Abstract |
本年度の研究では,主に環境認識型ワイヤレスセルラネットワークの有効牲の検証を行った。具体的には,バイパスネットワークの形成や通学安全支援システム等に環境認識の概念を導入して,同様のアプローチにより有効性の検証を行った。例えば,バイパスネットワークを形成する場合,WPANを用いた相互の周波数分割多重通信により,場所や範囲を特定したり,相互の干渉を低減することで性能向上を実現した。さらに,同技術を組み合わせることで,例えば通学安全支援システムのアクセスポイントにWPANカメラを敷設して,学童の情報を収集することで,より正確な安全支援を実現できる。 また新たな研究課題としては,渋滞距離推定方式への応用についても検討した。ここでは,車に搭載されてWPAN端末同士が相互に情報交換することで,渋滞の距離を自動に推定する。例えば渋滞に入った端末がch1で最初のパケットを送出する。次にそのパケットを受信した周囲の端末で,まだパケット(ch1)を送出していない端末がch2で返信パケットを出する。そして自分の送信したch数より大きいchのパケットを受信した場合には待機し,自分より小さいch数の場合にはchを一つ増やして送出する。このルールで繰り返しパケットを交換することで,端末の台数(渋滞台数)を推定し渋滞長を認識する。開発キットを用いた実機実験の結果,ch数とパケット交換回数という個々の端末間の単純な情報交換を利用して,環境認識型ワイヤレスセルラネットワークを実現できることが確認された。
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Research Products
(2 results)